
いざという時に「中折れ・イッたふり」など「まさか自分が。。」なんてトラウマを抱えてる男性は少なからず存在します。
「年齢を重ねるごとに、そもそも性欲がない」などインポ(ED)の理由は様々です。
目次

薬剤性EDとは
薬剤性EDとは、病気の治療などで服用している薬の副作用によって引き起こされるEDのことです。
そもそも一口にEDといても、実はその原因は様々なものが考えられ、当然対処法も異なってきます。
EDには原因によって、大きく分けて次の4種類があります。
1「器質性ED」
まず初めに紹介するのは「器質性ED」です。
ED治療薬だけで改善する場合もあれば、生活習慣の見直しや疾患の治療などが必要になる場合もあります。
2「心因性ED」
心因性EDとは、
- ストレス
- 緊張
- トラウマ
など、精神的な原因によって引き起こされるEDです。
3「混合性ED」
混合性EDとは「器質性ED」と「混合性ED」が混ざり合って引き起こされるEDです。
心身は密接につながっているため、一方がもう一方に影響を与えるということはよくあることですが、EDにおいてもこれは同じです。
4「薬剤性ED」
以上3つに加え、この記事でメインに取り扱う「薬剤性ED」が、4種類目のEDとして知られるものです。
薬剤性EDの原因は、疾患の治療のための薬によるものであるとお伝えしましたが、持病を抑えるためにずっと服用し続けなければならないものであるケースが多くなっています。
EDに悩んでいて、その原因が薬の服用であるという心当たりがある方は、主治医の先生に相談してみてください。
薬剤性EDを起こしやすい代表的な治療薬
ここからは、薬剤性EDを引き起こすことが多い代表的な治療薬について紹介していきます。
「もしかしたら自分は薬剤性EDなのではないか?」
と思う方は、ぜひここからお伝えする内容を参考にしてみてください。
1「降圧剤の副作用によるED」
薬剤性EDの原因として多い治療薬の一つが、高血圧などの治療に用いられる降圧剤です。
降圧剤として、代表的な4つのタイプがあるので以下で紹介します。
1:「利尿薬」
代表的な製品名としては、
- アルダクトン
- ナトリックス
- ラシックス
- バイカロン
などが該当します。
2:「カルシウム拮抗薬」
製品名としては、
- アダラート
- セバミット
- アムロジピン
- ノルバスク
- カルスロット
- カルブロック
- ランデル
などが該当します。
3:「βブロッカー」
主な製品として、
- テノーミン
- メインテート
- アドビオール
- アセタノール
などがあります。
4:「交感神経抑制薬」
主な製品として、
- カタプレス
- ワイテンス
- アルドメット
が主な製品です。
高血圧の人はEDになりやすい
もともと高血圧の症状を持った人はEDのリスクが高いとされていますが、その中でも降圧剤を服用している人は、さらに有意にEDになりやすいという研究結果が明らかになっています。
降圧剤がどのようなメカニズムでEDを引き起こすのかは明確になっていないものの、降圧剤が薬剤性EDを引き起こす可能性があるということは間違いないといって良いでしょう。
しかし、EDを回避するために血圧が高い状態のまま放置するというわけにはいきません。
2「睡眠薬や抗うつ剤の副作用によるED」
薬剤性EDの原因として多いものの2つ目は、睡眠薬や抗うつ剤といった治療薬によるものです。
薬剤の種類にもよりますが、例えばセロトニンの分泌を促す抗うつ剤の場合、セロトニンの増加と同時にドーパミンやノルアドレナリン系の神経の働きを抑えてしまうため、性機能が抑制されてしまう場合があります。
抗うつ剤などが原因の薬剤性EDの場合、薬剤の種類を変更することでEDの症状を抑えられる可能性があります。
また、こちらもバイアグラ等のED治療薬による改善が期待できますので、主治医、もしくはED治療を行っているクリニックの医師に相談してみてください。
3「男性ホルモン抑制剤の副作用によるED」
3つ目は、男性ホルモンを抑制する治療薬の副作用で引き起こされる薬剤性EDです。
男性ホルモンの一種であるテストステロンは、男性の性欲やペニスの勃起といった性機能を維持する上で重要な働きを持つホルモンですが、前立腺がんの治療などに用いられる男性ホルモン抑制剤を服用すると、テストステロンの値が著しく低下してしまい、これによってEDが引き起こされる場合があります。
ED診療ガイドライン掲載のEDを引き起こす可能性がある薬剤
薬剤性EDを引き起こす代表的な薬剤を紹介しましたが、日本泌尿器科学会が推薦し、日本性機能学会承認の元作成された「ED診療ガイドライン」では、薬剤性EDを引き起こす可能性がある薬剤を詳細に紹介しているため、ここに引用します。
- 降圧剤
利尿剤、β遮断剤、Ca拮抗剤、交感神経抑制薬 - 精神神経薬
抗うつ薬、向精神病薬、催眠鎮静薬、麻酔 - ホルモン剤
エストロゲン製剤、LH-RHアナログ、抗アンドロゲン薬、5α還元酵素阻害薬 - 抗潰瘍薬
スルピリド、メトクロプラミド、シメチジン - 脂質異常症治療薬
スタチン系、フィブラート系 - 呼吸器官・アレルギー用剤
ステロイド剤、テオフィリン、β刺激薬・抗コリン薬、抗ヒスタミン薬、プソイドエフェドリン - その他
非ステロイド抗炎症薬
薬剤性EDの悩みは医師への相談を
最後に注意点としてお伝えしておきたいのが、薬剤性EDの心当たりがあっても、個人的な判断で服用中のお薬の量を減らしたり、服用を中止したりすることは絶対に避けてください。
薬剤性EDを避けるために持病が悪化してしまっては本末顛倒ですし、最悪の自体に陥ってしまう可能性も否めません。
また、
といったED治療薬を個人輸入などで入手し、医師の診断を受けず服用することもNGです。
ED治療薬は特定の薬剤との併用禁忌があるためです。
薬剤性EDは一昔前に比べて重要視されているため、医師に相談することでひとりひとりの状態に合わせた改善方法を考えてくれます。
ヤック財政EDでお悩みの方は素人判断でリスクを取るのは控え、必ず医療機関に相談するようにしましょう。
まとめ
持病などの治療薬によって引き起こされる薬剤性EDについて紹介しました。
薬剤性EDは治療を続けるためのお薬と上手に付き合いながら、薬剤の種類を変える、減薬する、ED治療薬を使うといった方法で対処していくことになります。
ひとりひとり病状や服用している治療薬が異なるため、個人の判断で対処せず、必ず医師の診断を受けるようにしてください。