ED治療薬の個人輸入は危険?輸入する動機と多くのリスクを解説

ED治療薬を正規のルートで入手するためには、医師の処方を受ける必要があります。

処方箋を受けるのが面倒な人は『個人輸入』という方法で購入することも出来ます。

しかし、ED治療薬の購入には様々なリスクが存在するため、推奨できるものではありません。

この記事では、ED治療薬を個人輸入することでどのようなリスクがあるのかを詳しく紹介していきます。

ED治療薬を個人輸入するリスク

現在、ED治療薬は

と3種類あります。

ED治療薬には副作用がありますので、以下の記事を確認して下さい。

また、ED治療薬の個人輸入には数多くのリスクが存在します。

無視できない重大なリスクが多いので、しっかりと目を通してください。

偽造商品が多く出回っている

ED治療薬の偽造品(バイアグラ、レビトラ、シアリス)

ED治療薬の個人輸入を行う1つ目のリスクは、正規の成分ではなく、別の成分や不純物を含んだ偽造商品が多く出回っていることです。

例えば、バイアグラの場合、世界中で偽造バイアグラが製造されており、日本を含む60もの国々で偽造商品が見つかっています。

偽造のED治療薬は不衛生なアパートの一室などで品質管理もままならない下で製造されており、保管や流通の過程でもバラでポリ袋に詰められるなど、劣悪な環境下に晒されています。

通常、医薬品の製造というのは厳重な衛生管理体制の下、異物の混入や品質の劣化などに対して細心の注意を払ったもとで行われるものです。

そのため、偽造のED治療薬の服用によってどの様な健康被害が表れてもおかしくないです。

予期しない副作用が起こる可能性がある

心臓をおさえるスーツの男性

偽造医薬品に対してファイザー株式会社、バイエル薬品株式会社、日本新薬株式会社、日本イーライリリー株式会社の4社が合同で行った調査によると、インターネットで個人輸入したED治療薬の4割が偽造品であり、成分配合量が異なったり、不純物が今有されているものが見つかりました。

シンガポールでは2008年までに偽造薬によって4人の死亡が確認されており、うち2人は偽造ED薬の服用が原因です。

また、日本国内においても、2011年に偽造ED治療薬を服用した男性が、意識障害を起こして病院搬送されるという事例が発生しました。

この様な重大な副作用のリスクを考えると、偽造ED薬を掴まされてしまう可能性が4割以上もあるとされる個人輸入は絶対に避けるべきといえるでしょう。

個人輸入による副作用は医薬品副作用被害救済制度の対象にならない

男性バツポーズ

日本には医薬品を用法用量や医師の指導を守って適正に使用したにも関わらず、副作用などの重大な健康被害を受けてしまった場合に、その救済を図るための、「医薬品副作用被害救済制度」というものがあり、給付金を受け取ることができます。

しかし、この制度は日本国内で医薬品医療機器等法を遵守して販売されている医薬品が対象となるため、仮に個人輸入によって購入したED治療薬が偽物で副作用による健康被害を被ったとしても、医薬品副作用被害救済制度は適用外になってしまうのです。

重篤な副作用が表れて入院が必要になってしまった場合などは医療費も高額になることが予想されますが、その様な際に給付金を受け取れるか受け取れないかは非常に大きな違いがあります。

この様な点からも、ED治療に臨む際に個人輸入を利用するのはリスクが大きいといえます。

税関で廃棄処分される可能性がある

税関

ED治療薬には国内特許があるため、特許を侵害する非正規のED治療薬は税関調査の対象となり、廃棄処分されてしまう可能性があります。

個人輸入サイトは税関での廃棄処分に対して保障などは行わないと利用規約で定めていることがほとんどですので、支払った料金は当然返ってきません。

知的財産権侵害により処罰を受ける可能性がある

NOと書かれたメモを見せるスーツの男性

ED治療薬には特許や商標権が存在するため、海外からの非正規の偽造ED治療薬持ち込みは、知的財産権の侵害に該当してしまいます。

個人輸入であってもこれは同様ですので、最悪の場合、知的財産権侵害の処罰を受けることになる可能性もあります。

ED治療薬を個人輸入する動機

以上の様に、ED治療薬の個人輸入には非常に大きな複数のリスクがあることが分かりましたが、それでも個人輸入を利用する人が絶えないのにはどの様な動機があるのでしょうか。

【動機1】安価で購入することができるから

小銭入れと小銭

1つ目の動機は、個人輸入のED治療薬は非常に安価であることが挙げられます。

国内正規のED治療薬の場合、種類や用量にもよりますが、1錠の価格相場は1500~2000円程度です。

これに対し、個人輸入であれば1錠あたり100円強~200円程度で購入できてしまいます。

送料を考慮しても圧倒的に安価で入手できるため、ED治療にかける費用を抑えたいというのは個人輸入利用の大きな動機となっています。

現在はジェネリックがあり、以前より安価に安全性の高いものの処方を受けられる

確かにED治療薬高額ですが、国内特許が切れているバイアグラは既にジェネリック医薬品が数多く普及しており、安いクリニックの場合、厚生労働省の認可を受けた国内正規のバイアグラジェネリックが400円程度で購入することができます。

個人輸入に比べればそれでも多少は高いものの、1回あたり数百円しか価格は変わりません。

個人輸入の健康被害を始めとするリスクを考えれば、ジェネリックを利用した方が良いのは明らかでしょう。

また、後発のレビトラとシアリスにつきましても、2020年に特許が切れ、既に製薬会社各社がジェネリックの承認を得ています。

今後普及するにつれてバイアグラと同様に格安で正規品が購入できるようになることが予想されるため、料金を抑えることを目的に個人輸入を利用するメリットは無いといえるでしょう。

【動機2】医師から処方されない可能性を回避できるから

白衣を着た男性医師

ED治療薬を入手するためには医師の処方が必要になりますが、ED治療薬が使えない既往歴がある、併用禁忌の薬を服用している、血圧に関するトラブルを抱えている、未成年など、場合によってはED治療薬を処方してもらえないことがあります。

それでもED治療薬を使いたいとして、医療機関を介さずに入手するために個人輸入を利用するというケースです。

そもそも処方されない人は健康リスクを考慮し服薬すべきではない

医師からED治療薬を処方されない理由のほとんどは、ED治療薬の服用によって健康面でのリスクがあるためです。

その様なリスクを無視して個人輸入でED治療薬を入手した場合、仮に副作用が表れたとしても、先述の通り医薬品副作用被害救済制度を利用できませんし、何より取り返しのつかない健康被害に遭ってしまう可能性があるため、絶対に自己判断でのED治療薬使用はやめてください。

ED治療薬以外にもEDを改善できる選択肢はあり、また医師に相談することで、併用禁忌の薬の変更などで対処できる可能性もあります。

まずはかかりつけの主治医やED専門のクリニックに相談してみてください。

【動機3】羞恥心からクリニックに行けないから

壁から覗くシャイな男性

ED治療のクリニックに行くのが恥ずかしいという理由から個人輸入を利用する人も一定数いるようです。

確かに、男性にとって性的な機能不全というのは人に知られたくない悩みのひとつといるでしょう。

メンズクリニックの中にはプライバシーを守った上で男性スタッフだけのところも存在

最近のメンズクリニックは、外からED治療などを行っているということがわからないように配慮されているところも多く、また、女性の医師や看護師が恥ずかしいという人のために男性スタッフのみでまわしているクリニックもあります。

ホームページなどでその様な取り組みが確認できる場合も多いので、安心して受診してください。

まとめ

ED治療の個人輸入のリスクについて解説しました。

偽造品による健康被害や知的財産権侵害による処罰など、ED治療薬の個人輸入はわずかな金銭的なメリットに対してデメリットが非常に大きくなっています。

ジェネリックの利用などでほとんどの問題は解消できますので、個人輸入は行わず、正規の方法で入手したED治療薬を使うようにしてください。

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